血みどろ日記

またもやいい天気。最近は早くなった日の出と猫ーずに起こされる感じで、日曜なのに6時前に起きたりしてしまった。さすがにしっかり二度寝したけど。今日は世界ウエイト制という国際的な空手の大会があったりするのだが、風邪やら懐が寂しかったりやらで前売り券を買い損ねたので行かなかった。当日券も販売されてて500円くらいしか違わないんだけど、それだけで行く気がなくなるとこがせこいというかケチというか人間が小さいというか。多分テレビでダイジェスト的なものが放送されると思うのでそれでお茶を濁そうとたくらんでる。


で、代わりにといってはなんだがというか代わりでもなんでもないのだが献血に行くことにした。試合間近のこの時期に献血ってどうなんだろう?と思ったりもしたけど、まぁさほど影響しないだろうと思いこむことにして、5月中に閉鎖されるというお知らせをよこした渋谷の献血ルーム目指して自転車に乗り込む。風がやたら強くてしかもほぼ向かい風で大変難儀した。帰りは追い風参考で楽になりますように!とか祈りつつ移動して渋谷に到着。無料駐輪場に自転車を置いて献血ルームへ向かう。前に一度利用したことがあるので場所はバッチリ把握済みだ。


場所はバッチリ、でも時間がマズかった。「午後の採血は14時から」という掲示があるではないか。僕の時計が確かならその時点では13時45分。どこか店に入るには短すぎるし(いや別に14時ジャストに行く必要は全然ないのだけど)ぼんやり待つにはちょっと長い。うーん、レジの行列といいビンゴゲームといい合コンで気に入った女子の連絡先を聞いたときといい、「あのぅ僕何かしました?」って聞きたくなるくらいツイてない。まぁでも念のため、って何の念のためだかよくわからないけどともかくエレベータで献血ルームの階まで上がってみるとお留守番の人が受付にいて、先に問診票は出せますよとか言うものだからお言葉に甘えてそうさせてもらうことにした。僕より先に来て漫画読んで待ってる人もいて同類相憐れむといった感じ。雑誌コーナーにあったTarzanの美脚特集とか読んで時間を潰してたら受付の人に成分献血をお願いされてとまどった。今まで400mlしかやったことなかったからなんだけど、話を聞くと成分の方が時間がかかるらしくて、こちとら急ぎの用もないので成分献血初挑戦とあいなった。なんとなく400mlの方が貢献してる感があったのだけど、実際は違うのかもしれない。よくわからない。


小さいブースで血圧と問診を済ませほどなく僕の採血の番になる。看護婦さんというか看護士さんが天然なのか大ボケで3回もシートを移動させられたがその辺は鷹揚に対応してあげる。我ながらいい奴だ。40分くらいかかるとかいうのでこんな機会がなきゃ絶対手に取らないだろうと思われる「エマ」1巻2巻

エマ (1) (Beam comix)

エマ (1) (Beam comix)

を読む。うーむ、思ったよりというか思った以上にいい漫画だった。メイド服とメガネにコロッと騙されてた。特に2巻中盤のエマの転機となる話がよかった。構成が上手い。2巻読み終わりとほぼ同時に採血も終了。「少し休んでいってください」という言葉に甘えて3巻も読んでから帰る。近いうちに最新刊まで読まなくちゃとこっそり誓って、偏見を持ってると人生におけるお宝の数々を見過ごすこともあるのだなと思った次第。勉強になった。


時間は3時ちょい過ぎで前述の通り特に用事もないので、かねてから気になっていた絵本カフェに行ってみることにした。両手に止血テープをつけて。ちょっと小汚いというか雑然とした感じの小さな店でテーブルとか椅子とかバラバラだったりした。なんかケーキセットを注文し、それらが届く前に本棚をチェックしてみると有名どころ(かどうかわからないけど少なくとも僕がタイトルを知ってるもの)から聞いたことがないもの、古くて変色してるようなものから最近出たばかりっぽいものまでこちらも雑然としてた。カオス。テーブルには「2時間以上いる場合は追加注文せよ」的なことが書いてあるので大体1時間半を目安に気になるものを片っ端から読んでいった。


んが、1時間も過ぎると段々読みたいものもなくなってって絵本以外のものにも手を出し始めてみる。それも厳しくなってもうそろそろ出ようかなと思ったときに「いやいやえん(ISBN:4834000109)」を発見。(あ、これ読みたい)と思ったけど、1冊読みきる時間はなさそうだったので後ろ髪を引かれながらもあきらめて店を出た。


外に出ると怪しい雲行きで案の定途中で雨がポツポツ降ってきて洗濯物の心配をしながら自転車のペダルに力をこめたりしてみた。そんな日曜。