北斎展

stripe2005-11-09

http://www.hokusaiten.jp/


職場を午前中で早退して秋葉原でぶっ壊れた自宅PCのパーツを買い物してからふと平日ならすいてるだろうと思いつき行ってきた。甘かった。


上野駅で金券ショップでも探そうと思ったけど、土地勘がないのと会場である東京国立博物館までの距離が結構あるのとで面倒臭くなりそのまま会場へ向かう。なんかものすごい人が流れてきてビビったけどそれはどうも動物園方面からの人のようなのでやや安心しつつもテクテク歩いて博物館到着。が、チケット売り場には「ただいま大変混雑しております」的な看板が立ててあったりして、そうかどっちかというと平日も休日も関係ない人がターゲットな展示会だもんなとやっと気づいた。ここまできて日を改めてるのもどうかと思ったので覚悟して入る。


会場は2階を丸々使ってて4つの会場に別れてた。性格上破天荒なことはできないので順路通りに見ていくことにする。やっぱり人多い。最初の数点を見ただけでこんな移動速度で500点見て回れるんだろうか?と不安になった。特にお年を召された男性客は空気が読めない人というか自分の世界に没頭するというか気に入った絵があるとじっと立ち止まり流れをせき止める傾向にあり、さりげなくプレッシャーかけても動こうとしないのでストレスが溜まった。小さい絵が多いってのもそんな事態に拍車をかけてたと思う。


でもそんな悪い環境をモノともしないほど作品は素晴らしかった。あんた一体何年前の人?ってくらい現在風なものがあるかと思えばいかにもな墨絵があったり中華風のがあったり。1人の画家が描いたとは思えないほど年代によって作風が全然違うのが面白かった。個人的には60歳以降の作風の方が好き。あと挿絵。


結局全部見終わるのにたっぷり2時間半かかった。最後の方は閉館時間が迫ってきたためはしょってしまったのがちょっと残念。分厚い図録(3000円)を買って帰る。重い。