通算32回目

僕にしては極めて珍しいことに開始時間前に到着。多分試験勉強してると妙に掃除とかしたくなるのと同じ心理だと思う。いつもそうできればいいんだけど。珍しく丸々1テーブルが空いたりするほど人が少なかった。別に天気が悪いわけでも連休の中日というわけでもないのになんでだろう?


今回のメニューは

  • 厚揚げのいんろう煮
  • 切り身魚のみそ漬け
  • キャベツとわかめのしょうが風味
  • えんどう豆ごはん

「いんろう煮」という言葉は初めて聞いたが要するに厚揚げを頭が高い控えおろう!でおなじみあの印籠に見立てて豆腐部分をくり抜きそこに詰め物をして煮るというやつだ。同じテーブルにはおばちゃんというよりもうおばあちゃんと言った方がいいくらいのご婦人がいて、僕はちょっと嫌だなぁと思った。


誰かが魚の切り身に塩を間に僕はみそ床作り。みそ床と言っても切り身にまぶすくらいに量しかなくてとりあえずパッと見全体がみそで覆われてる感じになればいいらしい。今日は時間がないので40分程度漬けておくとのこと。煮物用のだしはもう何度もやったカツオだしの濃いめの。これはまぁ楽勝、って僕が作ったわけではないけど。おばあちゃんは嫌な予感がしたとおり動きは3割引な感じでじゃあ代わりに長年の修行によって培われたすごいテクニックがあるかというとそうでもなく次に自分が何をやるべきかサッと決められないようで、他のメンバー2人がどう思ってたかはわからないけど僕は自分のスキルを棚に上げて軽〜くイラッとさせられたりもした。しょうがないのでいつもよりちょっとテンション上げ気味にして頑張る。


厚揚げはくり抜いた中身とひき肉・ねぎを混ぜたものを詰めなおし、ぜんまい・にんじんと落し蓋&切り蓋して一緒に煮る。普通に考えたらひき肉とねぎの分だけはみ出しそうなものだけどなぜかちゃんと収まってた様子。なんというか厚揚げマジック。豆ごはん用のえんどう豆をゆでて前半終了。


後半はキャベツとわかめのやつから。短冊切りしたキャベツにしょうがやら酒やら塩やらを加えてもんで10分おくまぁ浅漬けみたいなものだ。その作業を横目で見つつみそ漬けの切り身からみそを取り除いて焼きに入る。グリルを使うのは久しぶり。いや別にグリル自体は割と頻繁に使われるのだけど、僕が焼き担当になることがあまりなかったのだ。おかげで最初に裏面から焼くように言われたのになんとなく下から加熱されるイメージを抱いてしまい裏表逆にセッティングしてしまったりした。すぐ気づいて大事には至らなかったけど(気づかなくてもそんなに大事には至らないけど)幸い他のメンバーは盛り付けとかに忙しそうで僕のダメっぷりが露呈しなくて助かった。


切り身の添え物に蛇の目きゅうりというのがあって、これは輪切りにしたきゅうりの中心をくり抜いてリング状にしたものを2つ鎖みたいに繋いだやつでそういう小細工ものこそ僕にやらせて欲しかったのだけど、魚の面倒見てるうちに他の人がやっちゃってて残念だと思えば、煮上がったいんろう煮をただ半分に切るという作業は1人ずつやったりして意味がわからない。そんなのこそ1人が全員分やればいいのに。そういう役割分担がきっちりできなのがいかにも即席チームだなぁとかまた自分のことは差し置いて思った。支給されたご飯にえんどう豆を混ぜて完成。


試食。魚はちゃんと中まで火が通ってるか心配だったけど大丈夫だった。美味しいけど骨が多くてきれいに食べるのが難しいけどある意味そういうことには気を遣わなくいいメンバーだったのでよかった。あと豆ごはんの豆がかなり美味しい。シューマイとかチャーハンとかに乗ってるのと同じものだとは到底思えない。これがなんであんなに固くて不味い代物になっちゃうんだろうと不思議なくらい。いんろう煮とキャベツのはまぁ予想の範囲内の味。にんじんが変な切り方されててそれはちゃんと指定された切り方なんだけど、なんか煮汁と形態の相乗効果でえらい滑りやすくて思わず箸を突き刺したくなるほど取りづらかった。なんでこんな切り方するんだろうとか思ったけど味が染み込みやすいとか他のと煮えるタイミングが合うとか色々あるのかもしれない。でも少なくとも食べづらいことは確か。まぁ仮に落としてもある意味そういうことには気を遣わなくていいメンバーだったのでよかった。