支部内交流試合団体戦

泣いても笑ってもいよいよ試合当日。試合の日特有の会場行きたくない感が全身をあますところなく包んでる。集合時間は12時ということなので午前中はのんびり風に過ごす。実際のところ精神的にはちっとものんびりできてないので「風」なのだ。財布が戻ってこないと思ってたときは「この怒りと悲しみを相手に!」とか相手にしてみればいい迷惑なことを思っていたのだけど、見つかったけど手元にはないという喜ぶべきか悲しむべきかよくわからないちゅうぶらりんな状態の今ではテンションもイマイチ上げづらい。天気は曇りでやや肌寒いくらいなので暑さ対策とかはしなくていいのはちょっと嬉しい。


久々にフジ「笑っていいとも増刊号」とか見てるとあっという間に行かなくちゃいけない時間になって。昼は食べないから途中でおなかがすきそうなので近所の100円ショップでウィダーinゼリーのパチもんみたいなやつを買おうと思ったけど、反対方向だしパチもんはパチもんなりに効果が薄そうなのでコンビニで普通のやつを買った。値段は倍だけど効果も倍ならまぁいいかなと。


自転車で30分くらいかけて会場到着。憂鬱な気分も最高潮に盛り上がっていたけど、更衣室で同じ道場の先輩後輩に会ったらなんとなく収まった。癒し系。ヒゲとか坊主とかだけど。着替えながら話を聞くとどうも午前中の少年部の試合が押してるらしくて僕らのは大分後になりそうとのこと。えー。とりあえず本格的にアップするのは試合前にすることにして冷えないよう適度に体動かしたりしながら少年部の試合を見る。子供より親の方がエキサイトしてたりでなかなか熱い。そうこうしてるうちにアンニュイな気持ちはどこかへ行って代わりに緊張感が高まってきた。試合経験はこれで4回目だけど、こういうのにはいつまでたっても慣れないので困ったものだ。他の人たちはどう対処してるのだろう?掌に人と書いて飲み込むとか周りの人間をカボチャと思い込むとかとか?


結局試合が始まったのは予定より2時間後。でもそこからは割とスムーズに進んだように思う。団体戦は初めての試みなのだそうで、審判も進行に戸惑い気味で先に受けた説明と違った進め方とかしててその辺の違いを妙に気にする人とかもいた。そして僕らチームの試合。アップのときにそれとなく観察してた僕の相手は、身長も体重も僕を上回ってるけど動きが緩慢な感じだったし帯も下だしで、まぁ勝てなくはなさそうだったのでひそかに安心してた。ちなみに4人1チームで僕は副将だ。試合はポイント制で4試合の合計ポイントで最終的な勝敗が決まる。相手チームの他のメンバーも特に強そうな人はいないように見えるので勝てるんじゃないかなーと思った。でも後でよく考えてみたらうちのチームも他の3人は試合初経験だった。


1試合目。うちのチームの先鋒は軽快な動きで自分より大きい人相手によく戦って4-0で判定勝ち。2試合目。最近あんまり道場で見なかった次鋒は残念ながら1本負け。でいよいよ僕の番。試合場に上がってしまえば緊張感とか関係なくて相手しか見えない。主に下段の内股と左の突きを中心に攻め(と言っても実は左の突きのことはあんまり覚えてなくて後で見てた人に教えてもらった。効いてたらしいけどよくわからない)、本当は横に回って相手の攻撃をかわさなくちゃいけないのにガンガン前に突っ込んでった。この辺はやっぱり緊張してたかららしい。相手の攻撃はあんまり気にならなかったような気がする。技ありくらいは取ってポイント稼ぎたかったのだけど、結局倒れてくれず時間切れ。判定5-0で勝てた。が、大将戦は判定で負けてしまい試合的には2-2だけどポイント差で1回戦敗退となってしまった。


まぁ個人的には勝てたので残念は残念だけどあまり嫌な気分じゃない。もし勝ってたら次に当たるチームは結構強そうで、実際僕と対戦した人はそのチームの選手に僕以上に一方的に攻められてたりして、心のどこかであれが僕じゃなくてよかったとホッとした部分があるのは否定できない。そういう戦う前から負け意識というか弱気な部分を持ってるのがイマイチ伸び悩んでるというか強くなれない原因かもしれないと思う。でも原因がわかったからと言ってすぐに対処できるかというとそれは別問題なわけで、場数を踏まないとダメだったり地道な作業をコツコツ続けてやっとできるようになるものとかもあると思うので、とりあえずどうすればいいんだ?と日々悩みながらやっていくしかないのかもしれない。木村カエラも「全てがちっぽけなつみ重ね」とか歌ってるし。残念なことに木村カエラ、あんまり好きじゃないけど。


というわけで今日の試合を踏まえた今後の課題。1つ目は体格差を埋める技術の向上。具体的には大きい相手にも効かせることができるように正確に急所を狙った攻撃ができるようになること。パワーアップも必要かもしれない。2つ目は防御力の強化。相手の攻撃はあまり気にならなかったと書いたけど、試合終わったあとしばらくしたら結構下段に蹴りをもらってたことに気づいた。受けるよりかわす技術とスピードを身につけること。3つ目は攻撃のレパートリーが少なかったので、練習中にもっと色んなバリエーションの技を使うようにして試合でも出せるようにすること、くらいだろうか。


自分らの試合が終わってしまってからは同じ道場の人の応援をしたり、上手い人の動きを参考にしたりして過ごした。ここ1ヶ月の精神的プレッシャーから解放されてそりゃースッキリしたものだったけど、閉会式で他の人たちが表彰されるのを見るのはやっぱり寂しいかったり切なかったりする。僕があちら側に行ける日は来るんだろうかな。