国民の休日記

昨日電話した手前今日こそは帰省しなくちゃいけないのだけどなかなか踏ん切りがつかない。日本の警察は優秀だという話はよく聞くので、身元が一発でわかる免許入り財布が届けられたら速攻で連絡が入るはずで、それがないのということはつまりそういうことなのだと思う。猫を日向ぼっこさせていても本を読んでても考えるのは財布のことばかりでひょっとしてこれって恋?とかつまらないこと考えてさらに落ち込む。


とはいえ時間とともに確実にダメージは抜けてもいるようで、いつまでもグジグジ後ろ向きになっててもしょうがないという気持ちも強くなってきた、ような気がする。日向ぼっこに満足した猫が部屋に入ったのを見計らって荷物をまとめてうちを出た。実家に帰らせていただきます。


帰省のタイミングとしては中途半端なせいかほぼずっと座っていけた。ハンパしちゃってごめん。時刻表とか乗り換え案内とか特にチェックしてこなかったのでえらい乗り換えが多発してボックス席にも何度か座ったけど、財布の件を払拭するような相席よろしいですか?で始まるロマンスは皆無で学生風の兄ちゃん足投げ出すなとかそこの中国の人らしき人たちもうちょっとボリューム絞れとか思った程度だった。


特に遅れとかもなく地元駅に到着。政令指定都市になったとはいえ田舎に片足突っ込んでる感じは相変わらず変わらない。幾分人通りがいつもより少ない感じ。実家で歩いて帰る途中に割と最近できたブックオフまんだらけと古着屋を足して2で割って0.5引いたような店があるのだけど、なぜかそこだけ大盛況だった。景気がいいんだか悪いんだかよくわからない。帰りの電車内で読む本が心細いので寄ってみるも古本に関してはかなり漫画に特化してて、本らしいのはチーズが消えたり賢者の石だったりタレント本だったりで連休なのにどこにも連れてってもらえない子供もうるさいので何も買わずにサッサと出た。まぁなんとかなるだろうと思いながら。


ほどなく実家到着。夕食までは母親の作った手芸作品的なものを見て過ごした。夕食後、あまり面白いとは言えないなるほどの特番を見てたら、所在無げなのを見かねた(?)母親が弟の部屋に漫画がたくさんあるから取ってくればと言う。というわけで弟の部屋に行って本棚を物色してみると驚いたことに結構趣味が被ってた。僕が集めてる漫画を集めてたり。「犯罪辞典」的なものや「拷問大百科」的なものがあったり。性格全然違うのになぁ。DNAのなせる業なのか環境のせいなのかはよくわからないけど、おかげでキープしようか処分しようか迷ってた漫画を心置きなく処分できるのは嬉しい。とりあえず無難に「バガボンド」にしておいた。ギアイ。