最近読んだ本

好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

オムニバス形式(?)で色んな恋愛の形を綴る表題作と頭にドライバーの刺さった主人公が体験するもう1人の主人公の話「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」の2編がまとめられている。


「好き好き〜」の方は「色んな」と書いたけど全体的に死の予感やら匂いやら空気やらが感じられるものが多くてそんな状況だから愛し方も愛され方も激しかったり理解しがたかったりしてる。過去に読んだ舞城作品はどこかしらユーモアというかおちゃらけてるというかバカな部分が含まれてたけどこの話にはそういった要素が少ない。それでも僕はこっちの方がよかった。


対する「ドリルホール〜」の方はちょっと性的描写が多すぎっていうか。途中でうんざりしてきて早く終わらないかなって感じになってしまったので好みに合わなかったと思われる。頭にドライバが刺さったまま生きてるっていう状況があんまり活かされてないような気がした。


すごいやり方

すごいやり方

目標をやり遂げるための方法や作業を効率よくこなすやり方などを紹介する本。


Amazonマーケットプレイスで買ったのだけど実際手に取ってみてまず驚いたのはその薄さだった。向こうが透けて見えるかと思った(言いすぎ)。定価で買わなくてよかったーとつくづく思った次第。内容はそこまで薄くないしフムフムと思うものもあるけど、友達を頼りにするものも多くて友達少ない僕にはちょっと実戦しづらいかなと寂しく感じた。


殉教カテリナ車輪

殉教カテリナ車輪

地方の美術館の学芸員がとあるきっかけで知った自殺した画家の謎を追う話。


自殺した画家の心理を残された絵から読み解く「図像学」というのが面白かった。作中作の中で起こるメインというべき殺人事件のトリックよりもそっちの方に興味がいくくらい。図書館で借りたのだけど返すとき他の作品もパラパラとめくってみたら何かしら絵に関係がありそうなものばかりだったので他のも読んでみたいなと思った。絵自体はあまり好みじゃないけど。